用語集

【モジュール】

LEDビジョンの最小単位。モジュールを組み合わせてユニットを形成し、ユニットを組み合わせてビジョンを形成します。
モジュールは通常正方形または長方形のパネルタイプとバー状または短冊状のバータイプに分類されます。

【ユニット】

モジュールの組み合わせによって構成されるLEDビジョンの最小販売単位。
ユニットにはモジュールの他にスイッチング電源、レシーブ基盤、HUB基盤などが含まれます。

【RGB】

光の三原色であるレッド、グリーン、ブルーを指します。
R、G、Bそれぞれの光の強弱を組み合わせることですべての色を表現します。

【輝度】

LEDビジョンの仕様諸元に表示される「輝度」とは、"ある点から発せられている、光源のまぶしさを示す光の量"のことをいいます。単位は「cd/m²」(カンデラ毎平方メートル)です。
"カンデラ"の語源は、ラテン語で蝋燭(ろうそく)を意味する「カンデラ」となっています。英語の「キャンドル」(candle)とスペルが似ています。
輝度を簡単に例えるなら、同じろうそくを1本だけ灯したときでも、100本を密集させて灯したときでも、どちらの場合でも、ろうそく1本の明るさ(まぶしさ)を示すものです。
似たような言葉で、「照度」(しょうど)があります。これは、「ある光源によって照らされている面の明るさの度合い」のことをいいます。ろうそくの例えでは、「ろうそくによって照らされた場所の明るさ」となります。前述の例えでいうなら、1本だけのろうそくで照らされた"床"より、100本密集して灯しされているろうそくで照らされた床の方が照度が高い、となります。単位はLx(ルクス)で、ラテン語で光を意味する「lux」(ルクス)です。家電の照明器具などによく用いられている単位です。
他にも「ルーメン(lumen)」という単位があります。これは、「光源からすべての方向に発せられる光の総量を示す単位となっています。全光束、光度エネルギーとも呼ばれています。照度のろうそくの例えで"床"を強調したのは、ルーメンでは、床以外に天井や壁など光が発する全方向の光の量を示すことをわかりやすくしたためです。ルーメンは、電球そのもののスペックを示すときによく用いられています。
屋内用LEDビジョンで通常800~2000cd/m²、屋外用で5000~7000cd/m²あり、高効率のLEDビジョンだと12000cd/m²に達するものもあります。
ちなみに、液晶ディスプレイの場合、屋内用で300~800cd/m²、屋外用でも1500~2500cd/m²が一般的なので、LEDビジョンがどれだけ明るいかご想像いただけると思います。

【ピクセルピッチ】

LEDビジョンの発光素子(発光点)同士の中心から隣の素子の中心までの間隔を指す。
ピクセルピッチが小さければ小さいほどLEDビジョンは高精細になり、ピクセルピッチが大きければそれだけ荒くなります。

【解像度】

画像における画素(ピクセル)の密度を示す数値(画像を表現する格子の細かさ)のことを「画面解像度」といいます。省略して単に「解像度」と呼ばれてもいます。1インチ四方あたりに、幾つの画素があるかをピクセル数で示します。
画面解像度の数値が高ければ高いほど、画質はよくなります。

【ピクセル】

ピクセル(画素)とは、ディスプレイの中でもっとも小さい単位のことをいいます。
LEDビジョンは、LEDランプひとつひとつがピクセルとなり、このLEDランプの間隔をピクセルピッチと呼んでいます。

【SMD】

SMDとは、LEDランプの種類の一つで、表面実装型と呼ばれ、1つのピクセルの中に、RGB:赤(赤)、G(緑)、B(青)のLEDランプが一つずつ入っています。
SMDの他に、RGBそれぞれ独立した砲弾型LEDというタイプのLEDランプがあります。
SMDは、砲弾型と比較すると1ピクセルピッチのRGB各光源の間隔が短いため、混色率が高く映像がきれいであることが特徴です。また、砲弾型LEDと比べて近い距離からの視認に耐えられことも大きな特徴となっています。さらに、SMDは、形状が平面型のため、視野角が広いことも特色となっています。
これらの特徴から、比較的表示面積の小さいLEDビジョン、近い距離から視認させる街頭ビジョンに多く採用されています。

【ブラックSMD】

コントラストを高めるためにブラックコーティングされたSMDランプ。

【コントラスト比】

「コントラスト比」とは、表示装置の最も明るい表示状態(白)と、最も暗い表示状態(黒)の輝度(明るさ)の比率のことをいいます。例えば、コントラスト比が、「1000:1」の場合では、黒の輝度を仮に「1」としたとき、白の輝度が、その1,000倍の「1,000」であることを表します。
コントラスト比が、高ければ高いほど、色の違いがくっきりと表現され、鮮やかな映像が表示できます。尚、「コントラスト比」は、画面の明るさ(輝度)と似ていますが、異なる独立した指標です。例えば、全体的に画面は暗く見えても、コントラスト比の数値が高い場合があったり、その逆で画面は明るくてもコントラスト比の数値が低い場合もあります。

【DIP/オーバルLED】

砲弾型とも呼ばれるLEDランプで、エポキシ樹脂でLEDチップをコーティングしたもの。
レッド、グリーン、ブルーの三原色が独立して存在し、直進性の強い明るいランプが特徴。
屋外での設置実績が豊富で防水性能が高いが、RGBそれぞれをマウントするため狭ピッチには不向き。

【輝度半減期】

LEDチップの輝度減衰によって生産時の半分の輝度に劣化するまでの期間を指す。
通常は50000時間を輝度半減期の目安とし、LEDランプの寿命と定義する。

【LED寿命】

輝度半減期をLEDの寿命と定義する。

【リフレッシュレート】

「リフレッシュレート」とは、ディスプレイが1秒間に画面を書き換える回数のことをいい、ディスプレイの画面描画の速度を表す数値となります。日本語では「垂直同期周波数」と呼ばれています。リフレッシュレートの単位は「Hz」(ヘルツ)で表します。この値が高いほど、映像がきれいになります。
最近の薄型テレビやパソコンのモニターでは、液晶ディスプレイが使われており、その特性上このリフレッシュレートは気にすべきスペックではなくなりましたが、初期のころのパソコンの大きなモニター(CRTディスプレイ)、デジタル放送が始まる前のブラウン管のテレビでは、リフレッシュレートが低いと画面が、ちらつく現象がよく起きていました。(おおむね70Hz以上で画面のちらつきが気にならなくなるとされています)
LEDビジョン(大型ビジョン)では、テレビやパソコンのディスプレイのスペックで示されるリフレッシュレート(垂直同期周波数)とは少し異なる意味合いでスペックが示されます。

【フレームレート】

「フレームレート」とは、動画を再生するときに、1秒間に何回画面を書き換えることができるかを表すものです。単位は「fps」(frame per second)で表しますが、「Hz」(ヘルツ)で表すこともあります。
大型ビジョン(LEDビジョン)を選択するときにおいては、重要視しなくても大丈夫です。(弊社のラインナップでは、どの機種も十分なスペックが備わっています)
例えば、フレームレートが、30fpsの場合では、1秒間に30回描画が行われることになります。この数値が高ければ高いほど画面表示は滑らかになりますが、一定の数値を超えていれば大型ビジョン(LEDビジョン)では問題なく視認可能です。

【グレースケール】

LEDビジョンの仕様諸元などで示される「グレースケール」とは、コンピュータやモニターなどの表示装置での色の表現方法の一つで、画像を白から黒までの明暗だけで表現する、いわゆる「モノクロ」において、白色から黒色までの間の灰色を何階調で表現するかをbit数(ビット)によって表していることをいいます。
1bitの場合とは、白と黒のみで中間色が全くない状態を示します。8ビットの場合では、白と黒を含めた256階調となり、16ビットの場合では、65,536階調の灰色で表現しているスペックとなります。

【色温度】

「色温度」とは、ある色を放つ光源に含まれる、青紫光と赤色光の相対的な強さを表す数値のことです。(難しい話ですが、定義としては「その光と同じ色の光を、完全黒体が放射する時の黒体の温度」となります。)単位は「K」(ケルビン)となっています。色温度を示す場合には場合には、ほとんど「℃」の温度記号がありません。
色温度は、高いと青っぽく、低いと赤っぽく見えます。市販のパソコンなどのディスプレイ、テレビでは、初期設定で、9300K~9600K程度に設定されていることがほとんどです。ちなみに、真昼の日光は、5500K~6000Kとされています。
LEDビジョン(大型ビジョン)では、設置場所の状況に合わせて適正な色温度になるように調整します。仕様諸元でのスペックでは、例えば「3,200Kから9,300kの範囲で調整」などの表示となっています。この調整はキャリブレーションの設定と関係しています。

【視野角】

視野角とは、LEDビジョン(大型ビジョン)やパソコンの液晶ディスプレイ、テレビなどの性能指標のひとつで、表示画面の正面から、正常に見ることができる範囲(上下左右にどれだけずれた角度から見て)を表す値のことをいいます。
LEDディスプレイは原理上、斜めから見ると極端に暗くなったり、色調が反転したり、特定の色が見えにくくなったりします。ディスプレイの中心から正常に見ることのできる範囲を角度で表した時、ディスプレイに対して上下の方向の視野角を「垂直視野角」といい、左右の視野角のことを「水平視野角」といいます。
LEDビジョン(大型ビジョン)は街頭ビジョンなどとして多くの人に見てもらう必要がありますので、この視野角は十分に取られています。また、砲弾型LEDよりSMDのLEDランプの方が視野角が広めの傾向があります。これは、砲弾型ではピクセルピッチが大きいモデルに採用され、比較的遠くから比較的限定的な場所から見る状況のときに高いコストパフォーマンスを発揮します。

【スイッチング電源】

AC電源をDC電源に変換し、LEDの発光に適した電圧に変換するためのトランス装置。

【LEDビジョンコントロールシステム】

LEDビジョンに送ったコンテンツ信号を処理し、最適にLEDビジョンを発光させるためのシステムです。

【レシーブカード】

LEDビジョンコントロールシステムの中で、LEDビジョン本体に組み込む基盤を意味し、変換された映像信号を受け取ってLEDビジョン本体のモジュールに指示を出し映像を表示させるためのものです。

【トランスミット】

サイネージプレイヤーから受け取った信号を変換しレシーブカードに送るために必要な機器。
マッピングや状態監視などLEDビジョンを運用するための様々な機能を持っています。

【自動輝度センサー】

LEDビジョンに周辺照度と対比した時の最適な輝度を指示するためのセンサーユニットです。

【キャリブレーション】

「キャリブレーション」(Calibration)とは、日本語でいう「較正」、「校正」、「調整」などを意味し、秤をはじめとする各種測定器で標準通りの値を得るため(例えば、1グラムはきちんと1グラムで表示できるよう)に、基準となる標準器などを用いて、機器個々の偏りを計測し、正しい値になるよう調整することをいいます。
また、ITや映像の分野では、画像の取り込み、ディスプレイでの表示、プリンターでの印刷を行うときに、正確な発色になるように調整することを「カラーキャリブレーション」といい、これが単に「キャリブレーション」と呼ばれています。これは、前述での計測機器と同様に、ディスプレイ、プリンタ、イメージスキャナ、デジタルカメラなどの映像関係機器で、機器ごとの発色の特性の違いや個体差、経時変化などを補正して、どの装置で出力しても同じ色が再現されるように調整することになります。

【ホワイトピーク】

光の三原色である赤、緑、青の三色をフルパワーで発光させた白色の状態の表示を意味する。

【ノイズ】

電位差などによって生じる電気、電波障害の総称。
LEDビジョンの表示に影響を与えるため、LEDビジョンの設置にあたってはアースの接地やノイズフィルターの設置などノイズ対策が重要となる。

【ノイズフィルター】

ノイズによる影響を軽減させるための装置。

【電位差】

電位差とは、基準点と測定点を設定した場合の2点間の電位の差の事です。 この電位の差を「電位差」もしくは「電圧」と呼んでおります。 例えばA点とB点の2つの点で電位差が生じる場合は、仮にA点の電位が高い場合は必ずA点が「プラス」B点が「マイナス」の電極となります。

【フェライトコア】

ノイズを熱に変換しノイズによる影響を軽減させるための装置。

【アース】

アース(接地)とは、電気設備機器や電路と大地を電気的に接続することです。また、機能によっては基準電位点そのものを指す場合もあり、目的・用途によって多少の意味合いが違うこともあります。

【等電位化】

等電位化とは,サージ(過電圧)が侵入しても,危険となるような箇所に火花放電が発生しないように,又は電気機器が絶縁破壊を起こさないように,接地との電圧(電位)を0となるように,電圧(電位)を等しくすることを言います。

【STB】

セットトップボックス(Set Top Box)の略称。
通常は映像コンテンツを管理したり放映するためのデジタルサイネージプレイヤーを指します。

【デジタルサイネージプレイヤー】

LEDビジョンで映像を放映するために欠かせない機器の一つ。
サイネージ専用のPCに専用のコンテンツマネジメントシステムを搭載してスケジュール通りに映像を再生する機能を有する機器。インターネット接続による遠隔監視やクラウドサービス、RSS配信などメーカーや機種によって様々な機能や特徴があります。

【CMS】

コンテンツマネジメントシステム(Contents Management System)の略称。
予め編集された動画コンテンツや静止画コンテンツを配信するためのスケジュールを組むソフトウェア。

【メンテナンス方法】

LEDビジョンのメンテナンス方式は通常フロントメンテナンスとリアメンテナンスの2種類があり、背面が壁などで後ろからのメンテナンスが困難な場合はフロントメンテナンスが必要となり、逆のケースの場合はリアメンテナンスが必要となります

【防水防塵規格】

IP規格と呼ばれるもので、IEC(InterNational Electrotechnical Commission:国際電気標準会議)規格、IEC144、IEC529およびDIN40 050は、 機器の保護構造について防塵・防水性を等級に分類し、そのテスト方法を規程しています。これに基づくIP表示は、世界各 国で使用されています。日本では、日本工業規格及び社団法人・日本電機工業会がIEC529に準拠してIP表を規格化していま す。

【PSE】

一般家庭、商店、事務所等で使用される電気製品であって、政令で定められている製品(電気用品)は、国の定めた技術上の基準に適合した旨のPSEマーク、事業者名、定格電圧、定格消費電力等の表示がないと販売できず、これらの表示のない危険な製品が市中に出回った時等は、国は製造事業者等に回収等の措置を命ずることができます。これらの規制対象品目は、技術基準への適合について自己確認が義務づけられており、その中で特に危険又は障害の発生する恐れが多いものは、特定電気用品として第三者機関の検査が義務づけられています。

【EMC】

EMCとは、電気機器などが備える、電磁的な不干渉性および耐性。電磁的な不干渉性とは、ある機器が動作することによって他の機器の動作を阻害したり、人体に影響を与える一定レベル以上の干渉源となる電磁妨害(EMI:Electro Magnetic Interference)を生じないこと。また、電磁的な耐性とは、付近にある電気機器などから発生する電磁波などによって、自身の動作が阻害されない電磁感受性(EMS:Electro Magnetic Susceptibility)を持つことである。「電磁環境適合性」「電磁環境両立性」などと呼ばれることもある。

【単相三線】

単相3線式(たんそうさんせんしき)とは、「単三」「単3」とも略称され、単相交流電力を3本の電線・ケーブルを用いて供給する低圧配電方式である。50kVA以下の配電線・引込み線、短距離の構内幹線などに用いられる。低容量の配電に向く方式のため日本においては一般住宅用として普及しており、単相3線式で受電する家屋では屋内に設置する分電盤も単相3線式で構成される。単相3線式で受電した場合、旧来の商用電源電圧である100Vに加え200Vを容易に取り出すことができ、後述する200V用家庭用電気機械器具普及の前提となる配電方式である。

【三相三線】

低圧三相3線式[編集] 50kVA未満の動力専用引込み線・構内幹線などに用いられる。 三相変圧器二次側から電圧のかからない接地された線と、他の端子から対地電圧200Vの電圧がかかった電圧線2本とを引き出し、2本を接続して単相200V負荷に、3本接続して三相200V負荷に供給する。

【カテゴリ】

LANケーブルには種類(カテゴリー)があり、環境にあっていない規格のLANケーブルを使用すると、通信速度が大幅に低下する(遅くなる)ことがあります。
上位の規格(カテゴリ)を使用することでノイズの影響を受けにくくする効果もあります。

【シールドLANケーブル】

アルミラミネートテープで一括シールドした遮蔽効果の高いシールド付LANケーブルです。
LEDビジョン設置時に隣接ケーブルから受ける外来ノイズ(エイリアンクロストーク)やアマチュア無線用同軸ケーブルに対するノイズ軽減対策、EMI対策に効果を発揮します。

【ストレート/クロス】

以前は「ストレート」と「クロス」を厳密に使い分ける必要がありましたが、現在はネットワーク機器が自動判別する機能を備えており、ほとんどのケースで「ストレートケーブル」が利用出来るようになっています。
一般的には「ストレートケーブル」を使用すると判断ください。

【光コンバーター】

光コンバータとは、異なる伝送媒体(例えば光ファイバーと銅線ケーブル)を接続し、信号を相互に変換する装置。銅線を流れてきた信号を光ファイバーに変換して、Ethernetを数10キロにわたって長距離伝送するための機器。